サブ・ブランドの展開方法としては、その親ブランドが果たす役割に基づいて考えると、以下の3つに分類される(カッコ内は消費者への影響の度合いを表している)。
エンドーサー(親ブランドよりサブ・ブランドの影響力が強い)ドライバー(親ブランドとサブ・ブランドの影響力は同程度)ドライバー(親ブランドのほうがサブ・ブランドより影響力が強い)当然、その度合いはケース・バイ・ケースで異なる。 エンドーサーの中には、ドライバーに限りなく近いものもあるし、ドライバーの中にも消費者マインドに対する親ブランドの影響力が強いものから弱いものまでさまざまである。
重要なのは、それぞれの場合において、親ブランドとサブ・ブランドが消費者のマインド、購買意欲にどのような影響を与えているかである。 FのTを購入した顧客は「F」を購入したのか「T」を購入したのか。
「F」から何を期待し、「T」から何を期待しているのか。 どのようなスタイル、もしくは品質をそれぞれから期待し、それらが購買に与えた影響というのはどのようなものなのか。
このような問いに答えるべく、以下その3つの分類をより詳しく説明していく。 繰り返すが、親ブランドとサブ・ブランドのバランス関係はケースパイケースであり、以下の各例においてもそのことに留意していただきたい。

Jはトラクターのメーカーで、芝刈りトラクターのブランドとして幅広く認知されている。 商品もさることながら、その行き届いたサービスに定評のある高品質ブランドである。
SやH・D という量販店を通じた競合商品の価格はJの半額(1000ドル)であり、その市場シェアも30%にまで拡大している。 これに対して、JはSというサブ・ブランド(値段、色彩、感触、デザインが本元とは大きく違うトラクター)を下位マーケットに導入し、確立させた。
同様に、Mホテルも法人市場(ビジネスマンの出張を対象としたマーケット)およびファミリー市場に参入する際に、C・B・MとF・I・B・Mという新しいチェーン展開を行った。 エンドーサーの例として、最後にH・Cを挙げておこう。
高品質の業務用ミキサーとして有名なHを擁する会社である。 増加傾向にある輸入品に対抗すべく、H・Cはより安価なミキサー、Mを96年に開発・導入した。
色彩、ロゴそれぞれがHとはっきりと異なるメダリストは「H・C 」のミキサーとして紹介される。

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